神は妄想である−宗教との決別− / リチャード・ドーキンス P140まで
ニーチェ (中) / マルティン・ハイデガー P282まで
「神は妄想である」は延々と神が存在しないことと宗教の害惡について述べているっぽい。かなりしつこいんだけど、これがドーキンス節なのか。しかし、アメリカで無神論者が非常に肩身が狭い思いをしているってのは初めて知った。本当なのだろうか。
ニーチェ (中)は、いつものハイデガー節の本。ニーチェの文献を丁寧に丁寧に解説。しかし、自分は、ニーチェの何が凄いのか全然分からない。結局ロックスターみたいなもんなのだろうか。ただこの本の中にニーチェの言葉として出てくる、「ものごとの誤謬/真理の根拠というものは、ただ生物学的なものに由来するのみである」(非常にうろおぼえ)という見方は凄いと思った。凄いとおもったけど、うろ覚え。でも、それはアリストテレスも言ってたらしい。
ニーチェ+生物学的なにか、とくるとナチっぽいけど、たとえば、「この寿司美味しい!」っていう真理は、味覚がもたらしているもので、それに根拠を求めてもその先にはなにもないわよねー、ってくらいのことだと思ってます。
ナチっていえば、ハイデガーはナチに加担したってことで批判されてますが、ここでの解釈は、全然ナチ的ではないです。まあ、でも、ハイデガー自身は、ハイル・ヒトラー!とか手紙に書いたりしてますけどねー。