2007年10月15日月曜日

ZAWINUL

ウェザー・リポートの真実(JOE ZAWINUL on the creative process)っていう本を読んでみている。ザビヌルの仕事を詳細なインタビューをすることによって解説した本。楽譜も多い。これを読む前までは、ザビヌルはだたの偉そうな親父だと思っていたが、自分が好きなマイルスの70年代エレクトリックの曲は、殆どザビヌルの曲であることを知った。というか自分が考える70年代のエレクトリックマイルスの風味は、ザビヌル風味であることが分かった。そして、作曲/演奏のアプローチがちょっと変っていて、自分の即興を録音しておいて、後で気に入ったところを採譜して、少しも変えずその通りに演奏するというスタイルらしい。
ウェザー・リポートのジャコが弾いているラインも殆どザビヌルがこのプロセスで作ったものであるという。びっくりだ。しかも、ジャコに限らず、マイルスが即興してるんだと思ったところも、予めザビヌルが作っていたという軽い衝撃。譜面が沢山掲載されてるんだけれども、ベースラインや、メロディが本当に譜面に書いてあったりする。
なんで即興のように聴こえるかといえば、即興したものをきっちり演奏しているからという斜め上なアプローチ。もの凄い天才なのかもしれないけど、あんまり目立たないザビヌル。なんか恐い。